神無月レター 2022

「変化と言う成長」

祝町学童クラブ支援員のみなさま

玄関脇の旧玄関土間があっという間にかさ上げされフラットになりました。驚かれたと思います。事務局が4月に組織され5名の役員の方々と運営の見直し、規約整備、就業規則の改正などに取り組んで月1回のペースで協議を重ねてきました。今回のリニューアルもその一環です。年度当初の計画と予算に沿って環境整備、処遇改善、人事案件、運営委員会に何を報告し何を協議していくかと言う課題と課題解決(アジェンダづくり)に知恵と汗と思いをもって半年間実践してきました。

その過程で学童クラブを希望する子どもたちが増えてきた報告を聞くたびに事務局は喜んできました。協議を重ね信頼感も強まり学童愛も皆さんと同様に深まって来たようです。課題を持ち一歩一歩と「鳥の眼で俯瞰し、虫の眼で現場を観察し、魚の眼で方向性を定め」て今日明日と歩を進めています。

「おばちゃま言葉が聞かれない」、3か月間の試用期間が経過する9月末日に新採用者2名の方々とのヒアリングからの感想でした。

地域の方々の採用人事から学童クラブの幕が開きました。皆さんも不安、運営者も不安の中で歩き始めた2017年からの開演でした。双方が学童に携わったことのない未経験者でした。「学童体験に一時の長がある子どもたちへの指導は一筋縄ではなかったと推察します」。幕が開き舞台に立った翌年にレポートを求めた時には「主婦に何を求めるのですか」、先日のヒアリングを後にして当初の舞台が蘇りました。

「おばちゃま言葉が聞かれない」の一言は皆さんの自己研鑽の賜物です。経験値だけで収斂できるものではありません。職員会議で子ども観が育った、先生方と相談した、先生の後姿を見た、参考本を読んだ、マンスリーレターを読んだ、レポートを書いた、研修会に参加した、講座を企画した、子ども関係の情報に関心が強まった、体育館・運動場でトラブルから考え行動した、子どもの言動から学んだ、待遇が改善されたなどなど様々な場面を研鑽して舞台に登場し続けてきました。

そして、ご自身に変化と言う成長、自信が湧いて来られたのではないでしょうか。成長とは相手に変わることを求めることから自らが変わっていくことだと思います。

事務局会議で報告し意見を頂き、気づきと言うか自分の欠けている面をたくさん発見してきました。欠けを繕う伸びしろを見つけ出す時は心地の良い風を感じます。ロシアのウクライナ侵略を考える時に双方の子どもを思い浮かべます。五島列島の旅では潮力発電にSDGsの未知と潜伏切支丹の信仰を語るガイドさんの真摯な案内姿勢に、地域保健師さんに健康思想を、大学の先輩からカネを活かす金の価値観、丹念に読む新聞記事から語彙を、ZOOM会議から発言のくくりかたをなどは、今日の生活から良質なLIFEを目指す伸びしろと受け留めています。

今月から2名の方々は本採用となります。先輩支援員の皆さんと後輩支援員の皆さんの化学変化を期待しています。双方の力量形成と双方が成長する出発月となることを願います。


2022年10月6日                

祝町学童クラブ 運営委員長 内山賢次

祝町学童クラブ

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