如月レター 2022

「事例検討の意味~目標は高ければいいというものではない。だが~」

祝町学童クラブ支援員のみなさま

デルタ株の変異ウイルスより感染力の強い新たな変異ウイルス「オミクロン株」による感染者が 1 月初 旬から急増しています。2021 年11月に南アフリカから初めての報告がありあっという間にヨーロッパ全土 に感染拡大してきました。

八幡東区内の小学校数校は学級閉鎖などが顕著となってきています。その環境下での学童クラブ に携わっていますみなさまの健康を案じています。

その渦中の 12 月 27 日から 1 月 19 日の期間に「学童支援員としての活動から『具体的事例(事例 検討)』を例示して振り返る(考察する)。」という課題に皆さんは応えて下さり感謝をいたします。

12 月13日と15日のヒアリングで課題に関する補足説明のときに、提出は自由ですと明言をしたにも かかわらず、実直に応答をして下さいました。総合評価、自己評価を 2 回を経験され今回は従前とは違 う事例検討と言う初めての課題に戸惑いもあったと想像いたします。

皆さんからのレポートを読ませて頂いているときに「目標は高ければいいというものではない。だが高い 目標に向けて動かなければ世界は変わらない」の言葉と出合いました。1 月20日の朝日新聞夕刊の「e 潮流」の記事は“世界がゼロを目指す意味”という見出しでした。

昨年 11 月の COP(国連気候変動会議)で 21 世紀半ばまでに平均気温上昇が 1.5 度を超える可能 性が指摘され、温室効果ガス排出をゼロにしてこの「1.5 度」を加盟国は共通目標としました。実現不可 能と言う意見もありましたが、これは人類存続のためには脱炭素に向かって実行しなければならない課題 <マター>そのものです。

取り組まなければ経済社会的損失はあまりにも大であり、反対に取り組むと言う具体的意味は《廃棄 物をゼロにし、資源循環をつまり再利用を前提に製品をつくる》と言う事です。

この目標は非常に高いものです。がしかし、高い目標に向かって動けば必ず世界は変わります。ここに “世界がゼロを目指す意味”があるという内容でした。意味を「価値、意義、重要性」と置き換えて記事を 再読しました。

COP の共通目標を祝町学童クラブの『良質な生活空間を目指します』と置換して、皆さんの事例検 討レポートを再び読み下しました。学童クラブが目指すべき MS(ミッションステートメント)は明確で確かなも のです。目指すべき目標に向かって歩いておられる皆さんに敬意を抱き期待し続けています。

「事例検討」を課題とする北九州市内の学童クラブは極めて少数かも知れません。事例の経緯を要 約し、次に解釈、意見、見解までに展開する年末年始の作業は容易ではなかったと思います。

がしかし、皆さんが取り組まれたと言う事実は残っています。高い目標に向けて実行すれば変わります。 事実は一歩と前に動き始めています。

2022 年 2 月 10 日(木) 

祝町学童クラブ運営委員長 内山賢次

祝町学童クラブ

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