祝町学童クラブ支援員のみなさま
新年、「新しい」を迎えるときに心が凛となるのは毎年です。祝町小学校の 3 学期の始業は 11 日 (火)から始まることを知り、4 日から学童クラブにやってくる子どもたちを毎朝正門で迎えることにしまし た。祖父に手を引かれて来ていた子が祖父の車で、母親と一緒に来ていた子が一人で、正門前 で車から降りた子は父親とハイタッチするのがルーティン、「あけましておめでとうございます」と先に挨 拶をする子、二日連続学校に来られて感染対策されている白衣の方々、中庭の池の見積もり書を 持参された業者さん、8日土曜の朝、ホイッスルと同時にカーンとスティックを振る老老男女などなど 新年はそれぞれに準備が整えられていました。
9時10分に学童クラブを覗くと静かに 20 数人がブルーシートの上で自主学習をしています。女子 便所、男子便所と掲示された横に「迎春」のしめ飾り、下足箱の上には鏡餅が子どもたちを迎えて います。厨房の白板には4日(火)カレー・コロッケ、5日(水)カップ麺・ソーセージ・焼きおにぎり、6 日(木)餅・水餃子、7日(金)コッペパン、8日(土)給と記されていました。
昨年から計画が着実に進捗され、子どもたちのお昼の姿が浮かんできました。白飯だけを持たせ て送り出すご家庭の方々からの感謝の声も聞こえてくるようです。
「三度の飯を家族そろって食えることが平和」と言われた中村哲医師の言葉を思い起こしました。 現地の人々が難民、兵士に、ケシ栽培をせざるを得ないアフガニスタンからの報告の一つです。さ らに気象変動による大旱魃で餓死者が数百万人あるいは数千万人が飢餓上にあると発信されて います。一人の子ども、一つの学童クラブからアジアに耳目を傾け続け、現況の比較による幸せ感 ではなく、命に視点を置き、俯瞰して子どもに関わることの大事さを痛感しています。
暮れに自宅のカレンダーを取り換えているときに「西部ガス2021カレンダー」の毎月の言葉が心に 留まりました。1月「たいへんな日は手を抜いていい。心を抜くわけじゃないから」、2月「『何を作ろう』 と悩んでいる。それは家族を思っている時間」、3月「レシピは地図。どこに行くかは自由なんだ」、4月 「なんでもないこの一食一食が人生になっていく」、5月「思いをこめてつくるから『空腹』は『幸福』に なる」、6月「レシピや食材が同じでも自分が出てしまう。それが料理」、7月「自分のためにだったら、 絶対つくらなかった料理がある」、8月「『嫌い』は『好き』にできる。料理が教えてくれた」、9月「どんな 一日だとしても帰りたくなる食卓にしたい」、10月「住んでた場所より、食べてた料理がふるさとな気が する」、11月「言葉にできない思いも料理にはこめられる」、12月「ごはんの時間が幸せなら、その人 生は幸せだと思う」。九州各県に住んでいる料理家、デザインエンジニア、料理人、料理研究家、 民宿主人、自然料理家、染織作家12人の作る側からの言葉です。何を、誰と、どのような心で、 食べるのでしょうか。「give first 心」を感じた 1 年間でした。
2月は新1年生保護者説明会が行われ、HP が立ち上がり、受け入れの準備期となり6年目の 祝町学童クラブが港を発とうとしています。
新しき年、良質な生活空間づくりを目指し、良質な支援をしていきましょう。
2022年1月8日(土)
祝町学童クラブ運営委員長 内山賢次
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